タイの建設事情は現在日系企業の参入が難しく縮小・撤退しているのが現状です。原因の第1はタイ現地企業の優遇、同じ物でであれば現地企業でという考えがあります。第2は建築デザインでも同じでタイのデザインは日本と同じかそれよりも優れているという考えがある。第3はコスト主義で出来るだけ安く上げる事を第1と考えている、中間業者がその建物等のランニングコストを考えずにコストだけを考え引渡し後数ヶ月の事しか考えていないなど日本の事情とはかけ離れている事が多いようです。建築デザインなどは丹下さん・黒川さん・安藤さんなど世界的に有名な方がおられたが現在は若い方でタイで認識された方はいないようで、本当はおられてもアセアン諸国にアピールされていないかも知れません、現在は法人企業の数社のデザイン事務所の頑張っておられますがなかなかローカルの仕事を取るのが難しいようです。エンドユーザーは日本製などいい物への認識は上がってきましたまたランニングコストなどへの認識もエコ観点から強まって来たようです。工程管理や、技術力などは日本のゼネコンに学ぶ事が多いといってはいますが、お国柄まだまだ大雑把なところが多いようです。これからはローカル企業と手を組みいい物をより安く提供して少しずつ浸透しなければいけないように思います。
写真のビルは日本では考えられないような工法です。地震が少なく耐震強度はほとんど考えておりません、地域によっては地震が多いところもあるようですが。自社の製品を少しでも使用していただけるように頑張ります。